2013年2月17日日曜日

重要なテーマを扱えば傑作ができるわけではない


重要なテーマを扱えば傑作ができるわけではない


「華氏911」は、「ボウリング・フォー・コロンバイン」で
名をはせたドキュメンタリー・ルポルタージュ映像作家の
マイケル・ムーアの次作で、

2001年9月11日の同時多発テロ事件と、
それ以降のアメリカの世界戦略の展開の欺瞞を
徹底的に暴いた問題作だ。


ムーアはこれまでどおりアポなし突撃スタイルの取材方法で
次々とアメリカにはびこる欺瞞を明らかにしていくが、

途中で悪ノリしすぎて
ほとんどただのイタズラと化している
ネタも散見されるのは、ある意味これまでの作品どおりである。


しかし、全体的なイメージは
前作よりはかなり抑制されたマジメな雰囲気のもので、
ある意味では普通のドキュメンタリー映画である。


この作品はカンヌ映画祭の最高賞を与えたのは
タランティーノのやりすぎた部分だった気がする。

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